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薫る夕暮れ、わかりはじめる

読んだもの、観たもの、いただいたもの、詠んだ短歌などについての記録。

万国旗の下(題詠blog2013・021~030)

短歌作品

万国旗の下(題詠blog2013投稿作品)

石段で靴を脱いでは履かせあい夢が光りあう仲いとこは(021:仲)
みぞれ梨ジュースふたりで分け合って君の5歳の秋を見送る(022:梨)
笑ったり笑わなかったりする母を子は不思議そうに見上げていたり(023:不思議)
神妙な顔で行き先を言い合って庭へと駈けてゆきたり子らは(024:妙)


徒競走を待つもの憂げな横顔が秋の陽にそっと明滅してる(025:滅)
校庭で蜜柑をむきぬ変声期中の爆笑を聞きながら(026:期)
手の中のたらこむすびとコメントを代わる代わる出す万国旗の下(027:コメント)
カプリコを幾つか持って子はゆけり朝の負けなど気にせぬ顔で(028:幾)

逃げたっていいんだ足が遅い人だけが気づける鉱脈もある(029:逃)
来たるべき冬に買うもの買えぬもの財布大きく開けてたずねる(030:財)