薫る夕暮れ、わかりはじめる

読んだもの、観たもの、いただいたもの、詠んだ短歌などについての記録。

11月20日(水)

11月20日(水)

 

◇最近約束を破ったり寂しい思いをさせがちだったので、保育園通いの下の子を休ませてジブリ森美術館につれていった。ベンチやドアノブや階段の形など、隅々まで細かく作り込んだ造形に、何度来ても息をのむ。そして全てがこども目線の大きさで作ってあること。そこから大人に感じさせるちょっとした疎外感。帰るころには自分自身の体の大きさを変えることが楽しくなっている不思議な体験。

 

◇大人にとっては特別展示(今回はレンズの歴史や仕組みについてだった)やジブリの作業部屋を再現してあるスペースがこれまた応える展示内容だろう。壁一面に貼られた制作前のイメージ画をみると本編には見られないシーンやキャラクターが随分あって、大量に作って大量に捨てた結果残った部分を組み合わせたのがあの作品なんだとわかる。推敲も大事だが、ダメならボツにするのも大事なのだ。『魔女の宅急便』のキキを二つ結びの髪型で描いているスケッチ(あぐらをかいて髪をむすんでいたり)はとくに印象的だった。

 

◇短歌に関わること(読む、詠む)は今日はほとんど何もしなかった。『近藤芳美論』の続きを少し読んで、題詠blog次のお題をどうしようか、少し考えた。