薫る夕暮れ、わかりはじめる

読んだもの、観たもの、いただいたもの、詠んだ短歌などについての記録。

12月10日(火)

12月10日(火)

◇午前、家で仕事。お昼に近所のお蕎麦屋さんで穴子天そばを食べて、年越し蕎麦を注文。吉祥寺に出て、乾燥肌のこどものための石鹸と、お礼したい方への「あまの」の揚萬念(揚げまんじゅう)と、クイックルワイパーの柄と(あんなに大きなものが何故かなくなった)、オリーブオイルの大瓶などを買う。一番欲しかったかばん(持ち手が今にもちぎれそう)はもう少しいろいろ見たく思って、買わずに帰る。

◇お財布と携帯くらいしか入らない小さな鞄にして、その日の加減でもうひとつ手提げをもつやり方にしようか、ひとつの鞄にその日読む本なども入れるやり方にしようか、悩み中。鞄の中身が整理できない私は、たぶん前者にする。

◇何なのだろう。私の母は、家事を終わらせたあとに鞄の中身を隅から隅まで整理するのが毎日の至福の時間のようだったというのに。足りないものをどんどん加えて際限なく鞄を膨らませるところは、私は明らかに父似だ。

◇『歌壇』12月号の斉藤斎藤さんの文について、しみじみ考えている。歌人に限らず、20代の人たちには独特の強みが確かにある。自分たちはこれで行くという確信に満ちていて、大切に大切に守られて育ったような、伸びやかさと品の良さがある。私は私が育った土壌で生きていくしかないけれど、何十年後かにそれぞれの世代がどんな風に実るのだろうと想像するのはすごく楽しい。もやもやとした感じではなくて、それぞれが際だった形に育っていたら、面白いだろうなあと思う。大事なのは、悪い方向にぶれないこと。短歌研究の短歌年鑑についても、また。

◇読んだ本

・『歌壇』12月号。

・『近藤芳美集』は休んで、ちょっと月詠に集中。